AAとBA、IB、共同事業契約を締結−反トラスト法適用除外を申請

  • 2008年8月18日
 アメリカン航空(AA)、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、イベリア航空(IB)の3社は8月14日、北米とヨーロッパ間のフライトに関する共同事業契約を締結した。対象となるのはアメリカ、メキシコ、カナダ、EU諸国、スイス、ノルウェーを結ぶフライトで、それぞれ別の法人格で事業を展開し、商業的に協力をしていく。3社の路線網は106ケ国443都市を結び、1日あたり約6300便を運航しており、各社が路線を補完しあうことで、スケジュールや接続での利便性を大きく高める。また、フリークエント・フライヤー・プログラム(FFP)の特典を強化し、ラウンジの相互利用も可能とするほか、コスト削減や新規顧客の獲得、製品、サービス、機材への投資能力の向上も見込む。

 さらに3社は、同じワンワールドに加盟するフィンランド航空(AY)とロイヤル・ヨルダン航空(RJ)を含めて、米国運輸省に反トラスト法の適用除外を申請、欧州連合(EU)の関係規制当局へ通知する。申請の結果は2009年中には出る見込み。すでにスカイチームでは加盟6社、スターアライアンスでは加盟9社が反トラスト法の適用除外を受けている。