マリオット・インターナショナル・アジア・太平洋地域セールス＆マーケティング担当副社長のドミニク・シェリー氏が12回目の開催となるマリオット・グローバル・セールス・ミッションのため来日、今後の方針などを語った。特に、北米以外でのホテル、客室増を進めていることから、ハワイやインドを含むアジア・太平洋地域、および日本市場の重要性が高いという。マリオットは現在、東京・銀座をはじめ、アジアでコートヤードブランドの強化を推進しているが、シェリー氏は「マリオットはリッツ、JWマリオットなど高級ブランドをはじめ、長期滞在、タイムシェアなど幅広い客層に対応するブランド展開が強み」という。

　今後の注力する市場として、あげるのは日本アウトバウンドとMICE市場。日本アウトバウンドでは、韓国・ソウルにリッツ、JWマリオットなど各種ブランドのホテルを揃えているほか、ハワイではマウイ島のワイレア・ビーチ・マリオット・リゾート＆スパ、ハワイ島のワイコロア・ビーチ・マリオット・リゾート＆スパの大規模改装を終え、いづれのデスティネーションも「特に期待をしている」という。

　また、マリオットは日本発のMICE需要について中国の各地に展開するホテルへの需要獲得をめざす。特に、中国は、「MICEはドイツよりも大きくなっているのでは」との感触を示しつつ、「オーガナイザーをはじめ、各者と協力してより良いオペレーションをしていきたい」として今後も成長の余地が大きいとの考えを示した。

▽関連記事
◆マリオット、長期的視野でビジネス展開−需要停滞期こそ強固な関係築く機会（2008/06/04）

◆マリオット、長期的視野でビジネス展開−需要停滞期こそ強固な関係築く機会（2008/06/04）