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杭州、周辺都市とのアクセスの良さ強調−前年比8%増の30万人を予想

  • 2008年7月30日
 中国浙江省の杭州市旅游委員会から21名の代表団が来日し、東京でセミナーを開催した。杭州は川や湖、森林公園など風光明媚なリゾート地の魅力があるが、さらに最近は上海を結ぶ新幹線や杭州/浦東高速道路、世界最長のベイブリッジである杭州湾大橋が開通し、交通インフラが発達。車で2時間、新幹線で1時間30分ほどで可能な上海や、杭州・安徽高速道路により車で2時間30分ほどで到着する安徽省の黄山など、杭州と異なる観光的魅力をもつ周辺都市とのアクセスの良さをアピールし、さらなる誘客をはかる考えだ。

 2007年に杭州を訪れた訪問者数は208万6000人で、そのうち日本人は27万 6000人で第2位であった。しかし、今年1月から6月は日本を含め全世界からの旅行者数が、四川大地震の影響とオリンピック開催を控えて前年より減少しているという。来日した同旅游委員会の副主任である叶生■氏は、同市が被災地から遠く離れており、災害の影響がないこと、さらにオリンピック後の9月、10月ごろには回復するとして、2008年の日本人訪問者数は前年比8.7%増の30万人にプラス成長するとの予想を力強く述べた。

 観光促進に向け、10月と11月には関東圏を中心にテレビCMの放映を検討しており、航空会社と調整しているところ。また、20ページほどの日本語パンフレットを作成し、関西圏を中心に1000店舗の旅行会社店頭に配布する。


▽震災後の観光プロモーション、各地で順次再開に

 5月12日に発生した四川大地震では、現地では大きな被害が発生した。ただし、広大な国土を誇る中国では被災地以外の地域では影響がなく、通常通りの観光が可能。現地の復興活動が順調に展開されていることから、中国国家観光局では延期していた中国各地の観光プロモーション活動を再開する考え。今回の杭州市旅游委員会のセミナーは、その第1弾となる。同観光局主席代表の范巨※氏は「観光による復興支援をめざしたい」とし、8月末に日本旅行業協会(JATA)と共催で実施する100人規模の現地視察の参加を呼びかけた。

■ くさかんむりに(冖)とその下に木
※ ヨ(けいがしら)の下に火