日本旅行業協会（JATA）がホールセール6社を対象に実施した、海外パッケージツアーの予約、および実績状況の調査によると、7月の予約状況は前年比9.0％減、8月は16.9％減、9月は6.7％減と低調に推移していることがわかった。ただし、燃油サーチャージの安い韓国やマカオが好調で、中国を除くアジアは9月が9.4％増となっている。中国はオリンピックの影響もあってか7月は55.4％減、8月は66.9％減、9月は64.5％減と不振が続いているものの、JATA理事長の柴田耕介氏は「オリンピック期間でパッケージ商品以外の個人手配に流れている可能性もあるのではないか」と指摘した。

　また、4月の実績は17.4％減、5月は7.9％減、6月は13.8％減と低調に推移したことがわかった。ただし、方面別では5月のハワイとグアム・サイパンは、それぞれ9.1％増と10.5％増と前年を上回った。