JTB、ジャルパックUSAなど買収、グローバル戦略の一環で海外発の取込み強化

  • 2008年6月24日
 ジェイティービー(JTB)は2008年9月末頃をめどに、ジャルパックの子会社でアメリカ現地発のアウトバウンド旅行を取り扱うジャルパック・インターナショナルUSAを買収する。JTBはさらに、ジャルパック・インターナショナル・オセアニアとジャルパック・インターナショナル・スペインのアウトバウンド部門も買収する。JTB側はグローバル戦略の対応で、一方のジャルパック側は日本航空(JL)グループが再生中期計画でめざす経営資源の集中の一環で、3地域のオペレーター部門は残す。売却はJLグループ側がJTBに提案した。

 ジャルパック・インターナショナルUSAの2007年度の売上高は1億5000万米ドル(約160億6680万円)、オセアニアのアウトバウンド部門は6300万豪ドル(約64億3290万円)、スペインは1900万ユーロ(約31億7640万円)。JTBは、ジャルパック・インターナショナルUSAをJTB USAが吸収合併、オセアニアはJTBオセアニアが100%子会社を新設したうえで業務を移管、スペインはJTB Viajes SPAINに統合。現在業務を担当するジャルパック社員は、JTBが全員雇用する。

 JTB広報室では、JLの提案に対して「訪日旅行も好調で、いずれも今後の成長が期待できる」ことから買収を決めたとしており、訪日旅行や海外発海外旅行の取り扱い拡大をめざす。また、今後も「予定はないが、双方にメリットがあれば検討していきたい」という。