フィジー、各サプライヤーと団結して日本人訪問者数3万人をめざす

  • 2008年5月21日
 フィジー政府観光局支局長の川端郁代氏は、5月20日のセミナーで、「ファミリーやシニアのほか20代後半から30代の女性のマーケットが成長している」として、日本人訪問者数を3万人市場に伸ばしたいと意気込みをみせた。フィジーでは、昨年からホテルのリノベーションや、スパを新たに設置するなど、それぞれのホテルがファミリーやグループ、ハネムーナーなどに対応できる客室や施設が充実しており、今後エア・パシフィック航空(FJ)との共同キャンペーンでさらなるマーケットの拡大をめざす。さらに川端氏は、「ホテルや航空会社、旅行会社など各サプライヤーが一致団結し、同じ方向を向いている」とし、「チームフィジーとしての結束感が、南太平洋の他のデスティネーションとの差別化に繋がる」と語った。

 これまでフィジーへの旅行形態は、空港近辺のデナラウ地区と離島のコンビネーションや、コーラルコーストのみの滞在などが多かったが、デナラウ地区のホテル設備が充実したことに加え、大型スーパーやハードロックカフェ、レストランなどが新たにオープンしたことでデナラウ地区のみの滞在も楽しめるようになった。例えば、シェラトン・デナラウ・ヴィラは、小型のキッチンや洗濯機を備え、2名から8名ほどのファミリーやグループにも対応でき、フィジー・ビーチリゾート&スパ・マネージト・バイ・ヒルトンは落ち着いたデザインが特徴で、バーベキューセットやプールを備えた客室を設置している。

 また、FJは今後のキャンペーン展開や下期の新たな運賃設定について述べ、日本支社長の生駒民男氏は、「今年の下期は週3便の運航を決定している」と下期の需要拡大をねらう。7月には雑誌「クレア」、「トラベラー」の別冊としてフィジーのウェディング特集を組み、松屋銀座でリゾートスタイルを提案するキャンペーンへ協賛、旅行商品の提供している。下期には、現行の夫婦で100歳以上の場合に適用できる配偶者割引運賃を拡大し、夫婦のほかカップルや親子など、2人の年齢を足して合計年齢が100歳以上であれば適用するとし、マーケットの広がりとともに、さらにアクティブシニアの女性層を取り込みをねらう。