シャングリ・ラ、09年3月の東京オープンまで10ケ月−アジア流のもてなしを
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このところ集中した外資系ホテルの東京進出は、同ホテルのオープンで一段落する。すでに、リッツ・カールトン、コンラッド、マンダリン、ペニンシュラなどが開業しているが、クルーガー氏は「われわれは15年前から東京に営業事務所を置き、日本市場をよく知っている」と自信を示す。東京でも同グループの理念である「アジア流のあたたかいもてなし」を強みとしつつ、日本のエッセンスを加え、滞在客にあうサービスを提供していく考えだ。初年度は、宿泊客のうち、日本人の割合は65%から70%と想定している。
日本市場を意識した動きとしては、挙式の専門部署の設置。同ホテルでは通常、挙式は宴会部門の1つだが、「日本は挙式に対する考えが特殊。大切に捉えている」という。具体的なプランは現在、準備している段階だが、同ホテルにオープンする「CHI氣スパ」を組み合わせた企画も検討している。挙式は年間、200から300件の利用を見込んでいる。
なお、同ホテルは丸の内トラストタワー本館の27階から37階までを占め、6タイプの総客室数は202室。36階は皇居に面したプレジデンシャルスイート、37階はホライゾンルームに宿泊した専用のラウンジを備える。27階から29階までは大階段でつなぎ、ホテルを象徴する豪華なシャンデリアを設置する。館内施設は和食とイタリア料理のレストランや300名まで収容可能なボールルームを完備。同グループのオリジナル・スパブランド「CHI氣スパ」も日本初進出となる。
※記事中の表記を一部訂正いたしました。編集部(2008/04/30 11時23分)