リージェント・ホテルズ、ラグジュアリーブランドとして認知度向上めざす

  • 2008年4月24日
 リージェント・ホテルズ&リゾーツを展開するカールソン・ホテルズは日本市場で、リージェント・ホテルズをラグジュアリーブランドとして打ち出し、日本人宿泊者の増加をめざす。カールソン・ホテルズ・ワールドワイド・アジアパシフィック・ディレクター・オブ・セールスの平山法子氏によると、リージェント・ホテルズは、1980年に「リージェント香港」が開業して日本からもファンが増えるなど認知度が向上したが、フォーシーズンズ・ホテルズ&リゾーツと合併した後は、ブランドの位置づけが日本市場に伝わりにくくなっていた。カールソン・ホテルズが1997年に買収して以降も、「あまり手を打てていない」状態だ。ただ、それでも現在の日本人の宿泊者数は、リージェント・ホテルズ全体で総宿泊者数の約10%を占めるといい、増加の余地はあると見込んでいる。

 今後の方策について平山氏は、「まずはラグジュアリー商品に組み込まれることが重要」とし、セールスを着実に続ける方針を示す。特に、2009年までにホテル数を現在の8軒から16軒に倍増する計画であるため、「ホテル数増加にともなってプレゼンスを向上したい」という。また、リージェント香港でリージェントを好きになった層の取り込みも進める。現在のところは、「旅行会社が試しにリージェント・ブランドのホテルを組み込むとある程度売れるため、外されない状態」だ。

 現在の計画では、2008年にボストンとモルディブ、クロアチアのドゥブロブニク、ボルドー、2009年にはプーケットとマニラ、バンコク、アブダビにホテルを開業する予定。なお、リージェント上海では、現在日本人宿泊者数が全体の約11%で、そのうちコーポレートが約70%を占めている。