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ジャマイカ、2015年日本人5万人を目標−JMのJFK就航で乗継増に期待

  • 2008年4月21日
 ジャマイカ観光大臣のエドモンド・バートレット氏が来日、2015年に日本人訪問者数を5万人に増やしていく目標を明らかにした。ジャマイカへの日本人訪問者数は1995年の2万3000人超をピークに1997年には1万5000人台、2000年には7779人、2007年は3049人と年々、訪問者数は減少の一途をたどっている。バートレット氏は2015年までの日本人の増加に向け、「アクセスは最も大きい。エアジャマイカ(JM)が4月から、ニューヨーク/モンテゴベイ線を就航し、日本と同日接続ができる」として、今後は日系航空会社のニューヨーク線からの接続による訪問者の増加に期待を示した。また、ジャマイカ政府の観光関連予算額は明らかにしなかったが、「増加をめざすためには、予算額は増額していく」とし、具体的な活動はメディアや旅行会社を対象としたFAMツアーの開催による認知向上を行う考えだ。

 また、「治安が悪い」というイメージについて、バートレット大臣は帰国後、「ジャマイカ大使館を通じて外務省と交渉をしていく」。これは外務省の海外安全情報において、2月28日付けで継続発出されていることに言及したもの。発出内容は、キングストンに「十分注意してください」としており、さらにモンテゴベイ、ネグリルにも観光客に注意を促すもので、国土交通副大臣で観光担当の松島みどり氏との意見交換で、こうした話題にも触れ、バートレット大臣は「旅行者が巻き込まれる犯罪率は0.5%に満たない」ことをアピールしたという。

 なお、大臣の来日とあわせJM営業担当副社長のジョージ・W・デメルカド氏は、今後、日系航空2社とSPA、インターライン、eチケットとそれぞれの契約締結に向けて話を詰めていく考えを示した。SPAについては概ね1ヶ月程度で締結できる見込みだが、今後はコードシェアの締結に向けて、特に全日空(NH)と話し合いをする意向も示した。