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全日空、三菱重工業のMRJのローンチカスタマーに、収支改善50億見込む

  • 2008年3月28日
 全日空(NH)は3月27日の取締役会で、三菱重工業が開発中の小型ジェット機「MRJ」の導入を決定した。開発が決定した場合、10機のオプションを含め合計25機を発注し、ローンチカスタマーとなる。2013年度以降に導入する予定で、将来の小型機戦略機種として、国内線に投入する。

 NHでは1月に「新機種選定委員会」を立ち上げており、中長期的なフリート戦略として、90席から100席程度の小型機を必要と判断。その中で、MRJは小型ジェット機とプロップ機の中間機種で座席数が合致するうえ、信頼性、経済性、快適性が高く、中長期的に国内線事業で需給適合にあった機種構成が可能になるとして、導入を決定した。MRJは、最新技術を駆使した新型エンジンや最先端の設計により、燃料消費量が現行機材に比べて約40%改善するという特徴がある。そのため、NHでは導入による増収やコスト削減により、年間約50億円の収支改善効果を見込んでいる。

 なお、NHの機種構成は、07年度末は計215機でそのうち小型機は約33%の72機、中型機は60機、大型機は61機。11年度末には大型機を減少する一方、中型機、小型機を増加させ、全体で240機程度に拡大させる計画だ。