北九州、門司港レトロ観光列車09年に運行へ−鉄道事業の許可を申請

  • 2008年3月25日
 北九州市はこのほど、平成筑豊鉄道と共同で、門司港レトロ観光列車の鉄道許可を国土交通省九州運輸局に申請した。運行開始は2009年をめざしており、年間では3月中旬から11月下旬の土・日・祝日と、春・夏休みの合計約130日において、午前10時から午後5時までの約30分に1往復する計画だ。車両タイプは定員数約80名の牽引型のトロッコ列車で、06年まで南阿蘇鉄道が利用していた機関車と、08年3月まで島原鉄道が運行していた客車を利用する予定。北九州市は鉄道線路の保有、平成筑豊鉄道が列車の運行を担当する。

 運行区間は、門司港駅から和布刈公演駅(仮称)の約2キロにおよぶ4駅。門司港から和布刈地区を経て門司区野浦埠頭に至る区間に、戦前から2004年まで貨物線が運行していたことから、同士ではこの休止した貨物線の施設を利用して、新たな観光周遊ルートの形成、観光客の回遊性向上と滞在の長時間化を目的に、観光列車の実現を検討していた。