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現地レポート−シルバースター、大胆な斜面を楽しめるスキー場、クロスカントリーも可能

  • 2008年3月14日
 1958年に小さなスキー場が作られて以来、地元のコアスキーヤーに愛されてきたスキー場。本格的なリゾート開発が始まったのは1980年代以降で、2001年にはビッグホワイトと同じオーストラリアのシューマンリゾート社の所有となり、インターナショナルリゾートとして整備が進められてきた。

 シルバースター山の変化に富んだ3斜面に大胆にレイアウトされたスキー場は、ビッグホワイトと比べると、よりアグレッシブなコースが多いと評判だ。とくにプットナムクリーク・エリアは、ほとんどが上級者向けの急斜面と自己責任で滑るバックカントリーゾーンで構成されており、大胆な滑りを満喫したいスキーヤーに人気のエリアとなっている。

 もちろん初級・中級コースも豊富で、いずれも山頂部からの眺望を楽しみながら滑ることができるコースが用意されている。とりわけ全長8キロの最長コース「エルドラド」(中級コース)は山をぐるりと回るように伸びており、滑りごたえ十分だ。

 また、アクティビティは子どもから大人までが楽しめる充実のラインアップが揃う。中でも人気が高いのが、クロスカントリースキー。ビレッジを中心に周辺には100キロメートルにおよぶ専用コースが延びており、オリンピックチームなどのトレーニング場所としても利用されている。もちろん様々なレベルのコースがあるので、初心者でも無理なく楽しめるのが魅力だ。日本ではあまり体験するチャンスがないクロスカントリーだが、カナダでは大人気。年齢に関わらず自分のペースで楽しむことができるため、シニアやファミリーにもおすすめしたいスポーツだ。



素朴感あふれるロマンチックなビレッジ

 この周辺一帯は、19世紀に鉱山採掘地帯として開けてきたエリア。シルバースターのビレッジも、そんな古き良き鉱業タウンの鮮やかなビクトリア様式の街並みをモチーフに作られている。デイロッジをはじめ、ホテルやコンドミニアムはいずれもカラフルに彩られ、雪景色のスキー場の中に華やかさを添えている。

 同系列のビッグホワイトと比べると、シルバースターのビレッジの方がコンパクトな印象だ。実際ホテルとコンドミニアムは、いずれも30から40ユニットの小さなものが主流。こぢんまりとまとまって素朴な雰囲気を維持していくのが、シルバースター・リゾートの方針だ。

 ホテルはスタンダードルームで1泊99カナダドルから。コンドミニアムはスタジオタイプが119カナダドルから。たいていのユニットに2段ベッドの置かれたスペースがあり、いずれもキャパシティは大きい。例えば4ベッドルームで17人から20人が宿泊可能なユニットもあり、これでも529カナダドルから。ちょっとした子供たちのグループ旅行にも利用できそうだ。ビレッジからやや離れたところにはバケーションホームも点在。こちらも基本的にスキー場内にありスキーイン&スキーアウトが可能だが、レストランやショップなどが集中してあるビレッジ中心へはシャトルバスでアクセスするのが便利。

 なお、宿泊やリフト券、パッケージプランなどの予約は、ビッグホワイトと同様にセントラルリザベーションで一括申し込みが可能だ。



スノーホストのツアーでローカルな交流も

 シルバースターとビッグホワイトの両スキー場で行われている人気プログラムのひと
つに「スノーホスト」による無料ツアーがある。これは、スキー場をよく知る地元のス
キーヤー&スノーボーダーが、ボランティアでガイドをしてくれるもの。ほとんどが
リタイア後のシニアで、気長に親切にガイドしてくれると人気が高い。スキー場だけで
なくローカルならではの情報も得られ、交流も楽しめるのが魅力。各スキー場で週2回、
実施している。


▽基本データ
●スキー場
スキー場面積 1240ヘクタール
山頂部標高 1915メートル
ビレッジ標高 1609メートル
ベース部分標高 1155メートル
コース数 115コース
難易度 初級20%、中級50%、上級20%、エキスパート10%
最長コース 8キロメートル
ナイトスキー 木曜日〜金曜日
平均年間降雪量 7メートル以上
シーズン 11月中旬〜4月中旬

●ビレッジ
宿泊収容人数 約3500人
レストラン 19ヶ所

●アクセス
最寄り空港のバーノンから車で約30分、ケローナからは約1時間。いずれの空港からもシャトルバスが運行。バーノンまではバンクーバーから国内線で約1時間のフライト。またビッグホワイト/シルバースターをつなぐシャトルバスも運行。

▽シルバースター http://www.skisilverstar.com