現地レポート−メキシコ、砂漠の中のカラフルリゾート・南バハ・カリフォルニア州

  • 2008年2月29日
メキシコを訪れるアジア人旅行者数は年間33万人超。その約半数を日本人が占めているが、多くはアメリカ経由のルートを選んでいる。特に中南米へのビジネス旅客には、目的都市へのアクセスがフレキシブルな米国線に人気が高い。こうしたことも踏まえ、アエロメヒコ(AM)では今後、成田発便の最初の目的地であるティファナからアクセスしやすいバハ・カリフォルニア半島のプロモーションを行なう。2007年11月に南バハ・カリフォルニア州観光局と共同で実施した、旅行会社向けのファムツアーの様子をレポートする。(取材協力、アエロメヒコ 南バハ・カリフォルニア州観光局)

その1) ラパス、迫力のダイビングとのんびりした街の雰囲気が魅力(2008/02/28)
その2) ラパス、アシカと一緒に泳げるエスピリト・サント島(2008/02/28)
その3) ロス・カボス、高級感を追求したハイエンドなリゾートライフ(2008/02/28)
その4) ロス・カボス、ヨットの上で波音を聞きながら豪華なシエスタを(2008/02/28)
その5) ロス・バリレス、静かなリゾートで世界レベルのスポーツフィッシング(2008/02/29)
その6) ロレート、素朴な古都の街並みとブルーホエールも訪れるクジラの街(2008/02/29)
その7) エキスパートの視点−南バハ・カリフォルニアを活かすために(2008/02/29)


ワインカントリーでメキシカン・ワインの魅力を探訪

 ティファナから南へ車で2時間。エンセナー
ダの街の東に広がる丘陵地帯のカラフィアバ
レーやグアダルーペ、サン・アントニオ・デ
・ラ・ミナスなどの一帯が、メキシコワイン
の一大産地「ワインカントリー」だ。国内最
大のワインメーカーであるL.A. Cetto Valle
をはじめ、大小30以上のワイナリーが点在し
ている。

 ワイン作りの歴史はまだ浅いが、ブドウ栽
培に適した地中海性気候とミネラル豊富な地
質に恵まれ、新しい名産地としてファンには
知られている。赤、白のワインがそれぞれ生
産されているが、この国で好まれるのは圧倒
的に赤。カベルネ・ソーヴィニオン、メルロ
ー、マルベック、ジンファンデルなどに高い
評価を得ている。

 多くのワイナリーでは内部見学やテイステ
ィングが可能。日本にまだ輸出されていない
ものがほとんどのため、現地で購入する価値
は高い。空港のワインショップでも手に入る
が、価格はワイナリーで買う方が圧倒的に安
いようだ。ティファナでの乗り継ぎ時や、日
帰りアトラクションとして足を伸ばすのにも
おすすめだ。



名曲「ホテル・カリフォルニア」のモデルとなった宿

 ラパスからロス・カボスに向かう途中、トド
ス・サントスにあるホテル・カリフォルニアは、
イーグルスの同名の曲のモデルとなったホテル
として知られている。アーティストが集まる小
さな街、その片隅にある客室数11室のこじんま
りとした宿だが、ローカルアーティストのビビ
ッドな色合いの作品をインテリアに用い、洒落
たブティックホテルといった趣きだ。1960年代
のあるとき、ここにイーグルスのメンバーであ
るドン・ヘンリーが滞在し、曲を書いたといわ
れている。真偽のほどはさだかではないが、雰
囲気はなかなか。ロビー横のバーではずっとイ
ーグルスの曲が流れている。

▽ホテル・カリフォルニア
http://www.hotelcaliforniabaja.com



アエロメヒコでティファナから南バハ・カリフォルニアのリゾートへ

 アエロメヒコ(AM)の日本路線は平均ロード
ファクターが96.2%を記録し、好調な就航初年
度を終えた。成田/ティファナ/メキシコ・シ
ティ線は現在、同社のアジア方面では唯一の路
線でもあり、中国や韓国からの利用者も多い。
この需要を受けて、4月からは上海線も就航す
る予定のため、上期からは日本市場でのさらな
る取り込みが可能になる。

 成田/ティファナ間は約9時間。そこから南
バハ・カリフォルニアのゲートウェイとなるラ
パスへ。乗り継ぎ時間は2時間ほどで、入国審
査の時間を含めても余裕で行動できる。ティフ
ァナからは約2時間でラパスに到着。最終目的
地への距離にもよるが、北米のリゾートとして
は比較的近い、というのが印象だ。

 さて、工夫が必要なのは帰国便。昼にラパスを出発するとティファナには午後1時10分
に到着。成田への便は夜中の1時20分発で乗継時間が長い。そこで今回はこの時間を利用
し、空港から車で2、3時間ほどにあるエンセナーダのワイナリーを訪問。ワイナリーは
夕方には閉園となるため少々忙しいが、施設見学やテースティング、ワインブティック
でのショッピングなども楽しめ、有意義な時間となるだろう。