2007年一般旅券発行数は2.2%減の420万9097冊、紛失・盗難件数は横ばい

  • 2008年2月21日
 外務省によると、平成19年の一般旅券発行数は前年比2.2%減の420万9097冊で、4年ぶりの減少となった。外務省では減少の要因としてユーロ高や燃油サーチャージなどの影響による海外渡航者数減少を挙げている。ただし、前年比減であったものの、平成18年に続き400万冊を超えた。年代別は、20代(20.7%)、19歳以下(18.0%)、30代(17.3%)、50代(15.2%)の順で、60代も47万6455人と11.3%を占めた。男女別では男性49.6%、女性50.4%とほぼ同数。

 5年有効旅券は約10.4%減の17万8571冊、10年有効旅券は3.3%増の8万5588冊で10年旅券が占める割合は3%増の63%となった。なお、平成18年から発行を開始したIC旅券の発行数は平成19年末までに764万8100冊にのぼり、有効旅券総数の約25%にあたる。

 旅券の紛失・盗難は、0.04%減の4万8961件でほぼ前年と同様の結果。このうち国内が4万1212件、海外が7749件と国内が84.2%を占めている。また、偽変造の不正使用の発覚件数は215件(72%増)、448冊(74%増)で、その66%はシェンゲン協定加盟国の拡大で不正使用チェックの取組みを強化する欧州での摘発であった。