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中部、2本目滑走路は「地域の合意が基本」−要望活動など展開へ

  • 2008年2月15日
 中部国際空港代表取締役副社長の伊藤鎭樹氏は、建設をめざす2本目の滑走路について、「長さや角度などの詳細は、空港の立場として勉強中」としつつ、「あくまで地域の合意に基づいて決まるもの」と語った。また、「2008年は国土形成計画や社会資本重点整備計画が策定される。この中に2本目の滑走路建設が明確に位置づけられることを目標に、地域が一丸となって取り組むことが重要」とし、「今後地域内で設立される推進母体を中心に、要望活動や全体構想の取り纏めなどを進めることになる」との見通しを示した。完成までの期間は、「早ければ早いほど望ましいが、10年程度を想定している」とした。

 なお、空港運用者の立場から、滑走路は全長3500メートル、1本目との距離は350メートル程度、角度は1本目と平行など、議論をしている状況という。開港当初は4000メートルを2本という目標を掲げていたが、航空機の性能改善などにより3500メートルで十分という判断だ。角度については1本目と変えるべきとの声もあるが、「07年4月から08年1月までの期間では、全体の就航率は98.6%。強風や濃霧など中部空港が原因と推定される欠航便は全体の0.3%で、悪天候による影響は少ない」という。