マスターカード調査、上半期も引き続きアジア太平洋地域が堅調な成長

  • 2008年1月24日
 マスターカード・ワールドワイドは、アジア太平洋13ヶ国・地域を対象とし、各国発の海外旅行に関する消費者意識調査「マスターインデックス」をまとめた。上半期の海外旅行の傾向は、世界の金融市場が不安定のなか、アジア太平洋地域全般では引き続き、堅調に成長する見込みだ。マスターカードでは、その要因を、固定収入と雇用が伸び続けると予測されていることとみている。

 特に成長が見込まれるのは中国で、前年同期比12.4%増の2160万人と予測。中国は都市部の中流階級の人口が急激に増加しており、個人旅行と出張旅行の双方で大幅に成長すると見られている。そのほかオーストラリア、韓国、マレーシアなどで堅調な成長が見込まれる一方、日本は1.8%増の850万人で台湾の1.2%増に次ぐ増加率の低下が予測されている。

 調査は13市場(オーストラリア、中国、香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナ ム)の中所得者から高所得者である18歳以上の男女、計5411人を対象に2007年10月8日から11月5日までの期間に実施したもの。


▽2008年上半期海外旅行予測人数(方面/08年上半期海外旅行予測人数/前年同期比の増加率)
日本/850万人/1.8%
オーストラリア/280万人/12.0%
中国/2160万人/12.4%
香港/310万人/5.6%
インドネシア/220万人/4.8%
韓国/660万人/10.8%
マレーシア/2310万人/6.8%
ニュージーランド/100万人/6.5%
フィリピン/130万人/5.9%
シンガポール/290万人/4.5%
台湾/450万人/1.2%
タイ/190万人/3.6%