現地レポート 香港

  • 2007年12月21日
「香港競馬」を女性向けに提案
エンターテイメントとして楽しむ新素材に


近くて、安くて、美味しいものがいっぱい。“プチ・バケーション”先として人気の香港は、ラグジュアリーホテルやスパ、こだわりのプライベートレストランなど、女性客を惹きつけるアイテムに事欠かない。そんな香港旅行の新しいスタイルとして提案したいのが「競馬」。サラブレッドという生きた芸術が、目の前を疾走してゆく興奮。勝負が決まった瞬間、スタジアム全体を包む大歓声。いまや競馬は、高級カジノやスポーツ観戦と並ぶ、最高のエンターテインメントと言えるだろう。特に香港競馬は初めて競馬を体験するビギナーにも最高の環境が揃っている。定番のブランドショッピングに加え、新しい香港の魅力を発見。運よくあたった場合は、その後のショッピングが一段と楽しくなるというオマケもついてくる。(取材協力:キャセイパシフィック航空)


華やかな国際レースと大人の社交場

香港には、香港島の繁華街に近い「ハッピーバレー競馬場」と、新界の「シャティン競馬場」という2つのレース場がある。どちらも鉄道、地下鉄、バスによるアクセスが簡単で、日常の娯楽として香港市民から親しまれている。香港の競馬シーズンは、9月から7月初旬まで、暑さが厳しい夏季を除いてほぼ毎週レースが開催されている。ハッピーバレーではおもに平日水曜の夜、シャティンでは毎週末レースが行われるので、滞在中はどちらかひとつの競馬場でレースを見ることができる。

シャティン競馬場では、世界各地の名馬がしのぎを削る国際レースが開催される。国際レースの開催日は特に華やかで、来場客の顔ぶれもインターナショナルだ。日本の馬も参戦するので、あの人気馬とひょっこり遭遇する、なんていう偶然もあるかもしれない。

特にシャティン競馬場がもっとも華やかさを増すのが、毎年12月に行われる「キャセイパシフィック香港国際レース」だ。キャセイパシフィック航空(CX)がスポンサーを務めるこのレースは、イギリスのキングジョージ杯、パリの凱旋門賞、アメリカのケンタッキー・ダービーなど、世界をとどろかせた名馬が集まる。日本からも、安田記念や天皇賞で活躍した競争馬が参戦するので、たとえ競馬に詳しくなくても応援のしがいがある。2006年秋には、武豊騎手が騎乗したアドマイヤムーンが2着に入り、レース展開を大きく左右したのは記憶に新しい。毎年、競馬ファンを対象に香港国際レース観戦ツアーが組まれるので、利用してみるのもいいだろう。

日本からは400人強が観戦ツアーに参加。中でも、競馬場内のチャンピオンサークル席で、ガラス張りの開放的な空間で居心地のよいソファに座り、温かい食事やワインをいただきながら、まるで自宅にいるかのようにくつろいでレース観戦を楽しめる。キャセイホリデージャパンのゴールドパッケージはおすすめだ。



シャティンの競馬場はどこもきちんと清掃されていて清々しく、2007年1月から施行された禁煙条例によって全面禁煙。開放的で照明も明るく、女性でも安心して入場できる。飲食店も充実していてファーストフードから飲茶のレストラン、カフェテリアまで、さまざまな食事が楽しめる。そのほか、子供たち専用のプレイグラウンドが併設されていたり、内馬場には、競馬開催にかかわらず一般開放されている公園もある。競馬以外の施設が充実しており、レジャー目的で利用できるのが最大の特徴だ。


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