観光活性化フォーラム
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JATA市場調査、秋期も国内・海外ともに悪化、3ヶ月後も低迷の見込み

  • 2007年12月20日
 日本旅行業協会(JATA)が10月下旬から11月中旬にかけて実施した「旅行市場動向調査」によると、燃油高や現地物価高の影響で、海外旅行の全般のDI値はマイナス11ポイントと前回の見通しより3ポイント下回った。特に今回、特筆すべきは方面別で1年以上も好調に推移していた中国が、プラス2ポイントとしたものの前回より20ポイントマイナスと失速したこと。「食の安全性の問題等で客足が遠のいた感がある」などのコメントもあり、3ヶ月後にはマイナス6ポイントの予想となっている。

 顧客別ではシルバーがプラス1、商用・視察が0としたほかはマイナス成長。特にOLがマイナス44ポイント、ファミリーが36%と大きく落ち込んだ。3ヶ月後には全ての顧客層がマイナス値となる見通しだ。

※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。

▽海外旅行全般DI値(現在/3ヶ月後)
全体/-11/-13
総合旅行会社/-16/-4
海外旅行ホールセラー/-27/-36
海外旅行系旅行会社/0/15
リテーラー1/-22/-32
リテーラー2/-3/-11
インハウス/-6/0

▽顧客層別DI値(現在/3ヶ月後)
ハネムーン/-35/-42
ファミリー/-36/-36
OL/-44/-41
熟年/-15/-16
シルバー/1/-6
インセンティブ/-38/-34
商用・視察/0/-6

▽方面別DI値(現在/3ヶ月後)
ハワイ/-34/-36
アメリカ・カナダ/-34/-40
ヨーロッパ/-14/-22
オセアニア/-44/-38
ミクロネシア/-35/-25
中国/2/-6
アジア/3/2