日本旅行業協会（JATA）は、複数の空港が存在する地で国内航空便を利用して乗り継ぐ海外募集型企画旅行について、空港間の交通費の表示・記載の取扱い方法をまとめ、12月10日付けで会員会社に通知した。これは、交通費の負担をめぐり、旅行者に誤認を与えかねないものも見受けられるとの指摘を受けたことに対応したもの。2008年4月には徹底するよう、周知している。

　通知内容は2つ。例えば「成田空港または羽田空港で乗継」のように乗継場所が明らかでない場合、空港間の移動による交通費は企画旅行業者の負担とする。また、「羽田空港に到着し、成田空港へ移動し、乗継」のように乗継空港が別であることが取引条件説明時までに明らかな場合は、空港間の交通費が旅行代金に含まれる場合はその旨を表示。含まれない場合は、交通費は旅行者負担であることを旅行代金に近接して記載すること、取引条件説明書には空港間の交通費が旅行代金に含まれておらず、各自の責任で移動する（無手配）こと、主な交通機関の種類と料金等を具体的に記載すること、契約書面には羽田・成田移動の際の緊急連絡先を記載することとしている。