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トラベラー、業績予想を下方修正−団体不振と中国産食品への懸念風潮が影響

  • 2007年11月19日
 トラベラーは5月25日付けの平成20年3月期(平成19年4月1日から平成20年3月31日)連結業績予想を下方修正し、赤字転換となる予想を発表した。9月30日までの中間期は売上額を81億8400万円(前回予想:94億円)とし、営業損失2億4700万円(8500万円の黒字)、経常損失2億8200万円(6500万円の黒字)、中間純損失4億6300円(1500万円の黒字)と大幅な減額を予想。また、通期は売上高を168億円(194億円)とし、営業損失1億3000万円(3億5000万円の黒字)、経常損失2億3000万円(2億9000万円の黒字)、当期純損失4億7000万円(1億9000万円の黒字)と修正した。

 中間期の減少は、特に主要マーケットの団体旅行が第2四半期以降、売上ベースで約25%減少するなど大幅に後退したうえ、中国産食品の安全性を懸念する風潮により、好調だった中国方面の売上が上半期後半で約20%減となったことが影響した。また、団体旅行が減少する中、同社の事業が個人旅行へのターゲット移行が遅れているともしている。

 通期は団体旅行や中国方面の回復に不透明感はあるものの、個人旅行市場へのシフトの成果が期待できると判断。繰り延べ税金資産を取り崩し、今回の予想とした。