「旅行はしたいけれど…」、45歳以上の87%が退職後の生活資金に不安抱く

  • 2007年11月16日
 日本人の多くは退職後に旅行や余暇活動などの楽しみを思い描く一方で、全体の約9割が、退職後を快適かつ経済的に安心して過ごすための資金に不安を感じていることがわかった。ハートフォード生命保険が日本とアメリカ、イギリス、ドイツ、韓国の5ヶ国で、45歳以上の男女合計6500名強を対象に実施した「5ヶ国退職後意識調査」によるもの。

 日本人回答者のうち、退職後に思い描く生活スタイルについて、回答が最も多かったのは、「余暇活動」が58%。「旅行」を選択したのは22%で、5ヶ国中最小であった。それに対し、「可能な限り現在の仕事を続ける」は20%、「事業等を始める」は11%と5ヶ国中最多となった。

 一方、資金に不安を感じる回答者のうち、「非常に不安」と「かなり不安」を選択した割合は52%。回答者は、資産に不安を感じつつも、資産形成に向けた策は講じていないよう。過去12ヶ月で退職後に向けた資産状況が向上したか、という設問では、71%が「向上していない」を選択。これは、69%が資産形成に「自信がない」と回答しており、また69%が「投資リスクを避けたい」と考えていることも要因のようだ。またアドバイスをどこに求めればいいのか分からない、という回答も44%となった。