日本航空、EGを統合へ−日・台の民間航空協議で航空企業の変更が合意

  • 2007年11月2日
 財団法人交流協会と亜東関係協会による日本と台湾との航空関係協議が合意され、日本アジア航空(EG)は日本航空(JL)に、エアーニッポン(EL)は全日空(NH)に変更が可能であることが確認された。このほか協議では、日本貨物航空の参入、台湾企業による台北/小松線、台北/宮崎線の週4便ずつの開設、台湾企業による関西以遠のシアトルまたはロサンゼルス線の週6便から8便の開設、台湾側2社のチャーター便運航企業の追加について合意された。

 これに伴いJLは、今後EGが運航する路線を2008年4月以降、速やかにJLがJL便名で運航するよう準備するほか、JLとEGを統合する方針。EGは現在、旅客便で計4路線に週56便、貨物便で計2路線に週5便を運航しており、従業員数は781名。JLは統合に際し、重複する経営企画や総務など間接部門の人員を削減するほか、機材繰りによる効率化を想定しており、数十億円のコスト削減効果が見込まれている。旅行関連ではジャルパックと日本アジア旅行開発の統合についても検討されているが、ジャルパックでは「具体的な話は聞いていない」としている。

 なお、全日空(NH)は全てのエアーニッポン(EL)便に「NH」の便名を付与して運航する方針だ。便名統一は、来年度内に実施する予定。現在、中部/台北線はELが自社の社員、機材で運航しており、成田/台北線はNH社員がELに在籍出向し、NHの機材を使用し、EL便名で運航。便名統一後は、中部路線はELが自社社員と機材を使用し、NHの便名で運航、成田/台北線はNHの自社運航となる。

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