JTB西日本と日本飛行船、世界最大の飛行船での遊覧クルーズを販売へ

  • 2007年10月24日
 JTB西日本と日本飛行船は10月25日、世界最大の飛行船「ツェッペリンNT」を使用した「飛行船遊覧クルーズ」の販売を開始する。これまでJTB西日本では、広告媒体としてツェッペリンNTを販売してきており、日本飛行船の旅客事業展開にあたり、総代理店契約を締結した。日本で本格的に飛行船の遊覧商品を展開するのは、これが初めて。

 遊覧クルーズは東京と大阪で設定。まず、東京で2007年11月23日から2008年1月5日までのうち27日間で運航。その後3月下旬から5月上旬に、関西で同じく27日間就航する予定だ。1フライトにつき定員は8名で、料金は12万6000円から。54日間に1000名の販売をめざす。予約は、JTB西日本のEC営業部飛行船遊覧クルーズデスクが一括して受け付ける。

 東京では、桶川の運航基地を拠点に池袋、上野、浅草、汐留、六本木、渋谷、新宿の上空を約90分かけて巡る。デイフライトとナイトフライトを用意。ナイトフライトでは、「宝石箱をひっくり返したような夜景」を楽しむことが可能だ。クリスマスシーズンには、ナイトフライトを多く設定するほか、1月1日には初日の出フライトと、初詣フライトを設定。関西については未定だが、奈良や京都、紀伊山地、古墳などの観光地をめぐるコースを検討している。

 なお、ツェッペリンNTは、建造数が世界で3隻のみで、全長が75メートルで現存する飛行船では世界最大の大きさ。ヘリウムガスの浮力を利用するため、燃料の消費量が少なく、環境負荷が低い。騒音も少なく、また窓を開けての記念撮影も可能だ。ドイツではすでに遊覧クルーズが商品化されており、常時1万人以上の先行予約が入り、搭乗までに1年が必要なほど人気が高い。JTB西日本では、「アニバーサリーイベントやインセンティブでの利用も訴えたい」という。

▽サイト
http://www.nac-airship.com/cruise