ワタベ、香港に進出、初の外国人向け海外挙式を販売−初年度約6400万を予定

  • 2007年10月18日
 ワタベウェディングは10月17日、ワタベウェディング香港店をグランドオープンする。同社が外国人向けに海外挙式を販売するのは初めて。縮小する日本の婚礼市場を背景に、人口が増加するアジアを中心とした外国人婚礼市場に進出する狙いで、香港を皮切りに、台湾や上海などでの展開を視野に入れる。

 初進出を香港にした理由は、潜在需要の高さによる。香港政府統計処によると、香港の婚礼市場は年間5万300組だが、同社調査によると海外挙式率は約3%にとどまる。一方、海外挙式の希望率は約60%と意欲が高く、出国率も71%と海外ハネムーンが当たり前の風潮だが、現在の香港では海外挙式の窓口が整備されておらず「情報不足や準備・手続きの不安」「商品・サービス面えの充実」を望む声が多いという。そこで、日本で34年間の実績とノウハウを武器として、既存販売会社との差別化を図る。販売価格は日本と同額で、1組あたりの単価は70万円から100万円。初年度は80組・約6400万円、3年目の2009年度には1000組・約10億円の取り扱いを見込む。

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