国際観光振興機構（JNTO）によると、8月の日本人出国者数は前年比0.4％減の169万8000人で、4ヶ月連続の減少となった。累計では0.7％減の1148万1000人。JNTOでは、上半期に60歳以上65歳未満の層が男性では11.5％増、女性では9.6％増となるなど、シニア層は概ね順調に増加している一方、15歳から30歳代の出国人数が男女とも軒並み前年割れとなっており、若年層の出国率の低下を要因としている。

　訪日外客数は、15.7％増の75万8400人となり、8月としては初の70万人台を突破した。累計でも、13.0％増の551万2300人となっている。また韓国、台湾など8ヶ国で、8月としては過去最高を記録した。このまま推移すれば、年間では800万人を超える見込みだ。8月の増加要因としては、世界陸上大阪大会があり、選手や役員、マスコミなどを合わせ、関係者のみで合計約8000人が訪日した。