HMI、運営宿泊施設を拡大、札幌、長崎のほか公共宿泊施設も

  • 2007年9月21日
 ホテルマネジメントインターナショナル(HMI)は先ごろ、シンリョーから札幌オークホテルの運営を受託した。同社が北海道で展開するのは初めてのこと。4つのホテルブランドのうち、都市・宿泊特化型ホテルの「パールシティホテル」として位置づけ、10月から営業する。同社はグループ運営による販売面の効率化を図り、平均宿泊料金を6000円程度と低価格に設定。年間稼働率を現在の60パーセント台から80パーセント代に高めていく予定だ。

 また、日昇観光が所有する老舗旅館、日昇館、梅松鶴、紅葉亭の3軒の運営を受託。そのうち日昇館は2008年春にリニューアルオープンを予定する。同ホテルは建物の老朽化により今年3月末に営業を終了しているが、増加傾向にある外国人旅行者や高齢化社会に対応するため、今後約15億円の投資をし、大規模な改装を行う。その他、梅松鶴はリーズナブルな価格の和風旅館、紅葉亭は上質なもてなしの高級旅館とし、3施設で年間売り上げ10億円を目指す。

 さらに、2月から5月にかけて、年金保養センターや社会保険センターなどの公共施設・スポーツ施設を所有する民間会社から7施設の運営を受託し、再生事業に着手する。特に5ヶ所の年金保養センターはいずれも、客室20室未満と小規模ながら温泉、宴会場を完備しており、コストパフォーマンスが高く、宿泊客からの人気も高い。同社ではこれらを保養の宿「ウェルネスイン」と位置づけ、良質の温泉と地産地消の食事を提供する「現代の湯治宿」として育成していく。