ワタベウェディングはこのほど、海外挙式の旅行会社経由での販売強化を狙い、上質な海外挙式のオプションプラン「ウェディング・バケーション」の販売を開始した。現在同社が扱う海外挙式件数のうち、旅行会社を経由するものは既に60％にのぼる。「ウェディング会社に来る層は、もともとウェディングにこだわりがある。一方で旅行会社に行く層は旅行にこだわり、記念に現地でのオプションを購入する傾向がある」（ワタベウェディング広報グループ青木氏）。このため、「旅行会社で販売するオプションプランは、従来は価格訴求型が多く、例えばファーストクラスで渡航し、現地の高級ホテルに泊まるような客層を取りこぼしていた」という。

　「ウェディング・バケーション」は、「大人のシンプル婚」をテーマに、ハワイやグアム、サイパン、オーストラリア、ヨーロッパ、タヒチ、バリなど11ヶ国の17都市で販売する。これは教会などでの挙式に、衣装とヘアメイク、フォトアルバムなどを基本セットとしたもの。平均客単価は、オプションを含めて20万円から25万円を想定している。「質」の例として青木氏は、「ハワイでは、一般的な式場ではなく、ビーチなど必須の要素は押さえつつ、オールドハワイアンスタイルの落ち着いた雰囲気の教会を用意している」という。このほか、旅行先で衣装をレンタルして記念撮影するプランもあり、手軽さと手頃な料金で海外挙式の需要拡大を図る。