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7月の日本人出国者数は0.2%減の144.5万人、訪日は初の80万人台に

  • 2007年8月29日
 国際観光振興機構(JNTO)によると、7月の日本人出国者数は前年比0.2%減の144万5000人で、3ヶ月連続の減少となった。1月から7月までの累計では0.8%減の978万人。JNTOでは7月の減少について、円安基調で推移し、海外旅行に割高感が生じたことが、減少した要因と見ている。方面別では、6月29日のロンドンでの車爆弾テロ事件や6月30日のグラスゴー空港での車突入炎上事件が欧州旅行のマイナス要因となったが、日中航空路線が拡充している中国への旅行は増加した。

 一方、訪日外客数は15.4%増の80万9700人で、7月単月として初めて80万人を突破した。方面別でも韓国、中国、香港、タイ、シンガポール、カナダ、英国、ドイツ、フランスからの訪日客が、7月として過去最高を記録。特に、政治混迷による反動で伸びたタイが59.9%増、チャーター便が奏効した香港が46.9%増、円安や訪日ツアー本数が増加したシンガポールが36.1%増と、好調であった。ただし、麻疹流行の報道によりキャンセルが生じた台湾は3.6%減、航空座席が減少するアメリカは0.9%減で、マイナス成長となった。