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フォーシーズンズ、ハワイ・ラナイ島、マウイ島でプロパティ毎に特徴打ち出し

  • 2007年8月10日
 フォーシーズンズ・ホテルズ・アンド・リゾーツ、ハワイ地区副社長のトーマス・スタインハウワー氏、フォーシーズンズ・リゾーツ・ラナイ・アット・マネレベイ総支配人のマーク・ヘロング氏が来日、ハワイで展開する4軒のフォーシーズンズ・ブランドの現況などを語った。ヘロング氏によると、ラナイ島2軒のホテルではリニューアル前は平均3泊であったところ、現在は平均5泊までに増加。これは客室等ハード面のリニューアルに加え、プライベート感の高いラナイ島で楽しめるアクティビティを開発し、宿泊客に提供している点であるという。シュノーケル、スキューバダイビングから、四輪駆動車での島内のドライブ、射撃経験の度合いに合わせて14段階を用意しているクレー射撃など、様々なアクティビティを揃え、高い満足度を得られていると言う。

 海沿いのマネレベイと高原のコエレはそれぞれ異なる雰囲気を演出しており、宿泊客の年齢はコエレが10歳ほど高いという。ラナイ島への訪問は、ハワイへのリピーターが多く、新たな経験を求める傾向があることから、マネレベイはプライベート感、イルカと泳ぐなど自然と楽しむことができ、コエレはマネレとは気温が10度ほど下がる気候の違いから、暖炉を象徴とし、マツ、タケ、ヤシなどが自生する庭園もプロパティの大きな特徴だ。

 ゴルフ場はラナイ島に2コースあり、世界や日本のゴルフ雑誌でも評価が高く、こうした点で既に日本人宿泊客も楽しんでいるとしており、インセンティブでも既に利用された実績があるという。このため、高いサービス・スタンダードを維持し、かつ楽しめるデスティネーションとしてアピールしていく。

 現在、この2軒を体験してもらうことを目的に、マネレベイとコエレを組み合わせ「Buy Four, One Free(4泊分の料金で5泊の滞在)」パッケージを設定。アベイラビリティにもよるが、滞在日数の変更にも柔軟に対応していく方針だという。


▽マウイのリノベーションも終了へ

 スタインハウワー氏はマウイでのリノベーションについて、「ホテルができた当時と宿泊客がリゾートに求めるものが大きく変化した」とし、「10年先を見たリニューアルを進めた」と今回のプロジェクトを表現する。リゾートを訪れる顧客も、インターネットの常時接続をはじめ、IT機器に対する利用要望が高いことから、インフラへの投資を進めたほか、食に求めるスタンダードも高いことから、レストラン3軒についてもサービス内容の再考からはじめ、オペレーション面でも雰囲気作りや提供する食事に至るまで高いスタンダードを提供しているという。

 ハワイではラナイの2軒、マウイ、フアラライと4軒のプロパティを運営しており、高いサービス・スタンダードを維持するとともに、それぞれが個性を打ち出しており、「宿泊客のニーズに合わせた滞在を提供することができる」と、今後は旅行会社に分かりやすく特徴を伝え、販売につなげてもらう考えだ。

<写真、左からフォーシーズンズ・リゾーツ・ラナイ・アット・マネレベイ総支配人のマーク・ヘロング氏、フォーシーズンズ・リゾーツ・マウイの塚野真由美氏、ハワイ地区副社長のトーマス・スタインハウワー氏、フォーシーズンズ東京オフィスの小林宏明氏>