JTB、中国での事業統括会社を設立−2011年に550億円を目標

  • 2007年7月31日
 JTBグループは中国での事業統括会社を8月に設立、市場の拡大を見据えた事業展開を図る。設立するのは「佳天美(中国)企業管理有限公司(英文名:JTB CHINA CORP)」で、代表取締役社長に当たる董事長・総経理には吉村久夫氏が就任する。資本金は5000万元(約7億8000万円)で、JTB香港が出資する。JTBの中国での事業を統括することから、傘下にはJTB新紀元国際旅行社、JTB北京コンサルティング、ジェイコム北京、青島佳天美遠州貿易有限公司、JTB上海国際旅行社、上海錦江JTB会覧有限公司、JTB広州コンサルティング、JTB香港、マイバス香港、JTBマカオ、JTB中国の11社となる。売上では2006年度が122億円、2011年には550億円を目標としている。

 統括会社は社員数10名。事業としてはJTBグループの中国での代表機能のほか、中長期戦略の策定や進捗管理、グループ会社管理、ブランド戦略や広報、各社共通システムやプラットフォームの構築などを予定している。当面は中国インバウンドを主力事業とするが、中国政府からアウトバウンドの事業展開が外資に解禁されるのを待って、本格的に取り組みたい考え。中国国内での事業展開に注力することから、中国事業での利益を再び中国での事業に投資する形を作り出し、教育事業、社会貢献活動なども幅広く手がけていく方針だ。