現地レポート:南カリフォルニア フライ&ドライブ
ドライブは旅のパーツ、春の南カリフォルニアを巡る
アメリカのデスティネーションの中でも、日本人に人気のある南カリフォルニア。ディズニーランドやユニバーサルスタジオなどのテーマ・パークがあるエリアだ。ただし、南カリフォルニアの魅力はそれだけではない。移動手段を代えてドライブで巡れば、温暖な気候がもたらす開放感や花々の美しさなど、新たな魅力に出会える。今回は4月下旬に開催されたトレードショー「パウワウ」に合わせて実施されたフライ&ドライブFAMツアーに参加。他の参加者と共に何組かのグループに分かれてアナハイムを基点に南カリフォルニアでのドライブを体験した。(取材協力:全米旅行産業協会、日本旅行業協会、カリフォルニア州観光局)
◆ ドライブ前にやること−日本で予約するメリット
・事前予約でスムーズに
現地でスムーズに借りるためにも、日本出発前の事前予約をお勧めしたい。事前予約のメリットは、細かい条件、項目の確認が必要な保険の手続きや車種の手配も日本で済ませられるからだ。そうすれば、現地では「事前に予約はしてありますか?」との問いに、予約表に記載された予約番号を伝え、予約表とクレジットカード、免許証の原本と翻訳証明書を提出するだけ。車種と保険を確認した後、書類にサインをすれば手続きは完了となり、鍵を渡され、パーキングへ車を取りにいけるのだ。FAMツアーに参加した各レンタカー会社のスタッフも声を揃えて事前予約を勧める。
・ドライブ初心者には、市内でのレンタカーを
今回はアナハイムのホテル内のカウンターで車を借りることに。市内でレンタカーを借りるという点にも着目したい。空港に到着後、すぐにレンタカーを借りることは海外ドライブの初心者には難しいが、休息してワンクッション置き、滞在ホテルや各営業所などのレンタカーデスクで車を借りれば、心にゆとりのあるドライブができるだろう。さらに市内からの出発であれば、空港周辺特有の煩雑なジャンクション等も回避できる利点もある。また、パッケージでの旅行者にとっても、「移動手段」よりも「旅のパーツ」としてドライブを楽しめるだろう。
◆ ドライブに出発−自由にデスティネーションの魅力を再発見
・カリフォルニア有数のワイン産地へ
今回の目的地はテメキュラ・バレーにある「サウス・コースト・ワイナリー・アンド・スパ」。テメキュラまでは、フリーウェイの「CA-57」や「CA-91」を経由して「I-15」で約60キロほどサンディエゴ方面へ。順調に走行すればアナハイムから約1時間ほどのところにあり、ドライブには程よい距離だ。目的地までの道路は十分な広さがあって運転しやすい。カーナビがあれば便利だが、なくてもハイウェイの名前と目的地の方面、降りるインターの名前さえ分かっていれば、それ程難なく到着できる。
テメキュラ・バレーはカリフォルニア有数のワインの生産地。カリフォルニアワインの名産地であるナパやソノマのワインとひけをとらない良質なワインを生産している。今回訪れた「サウス・コースト・ワイナリー・アンド・スパ」では、約400エーカーの敷地内に広大なブドウ畑とワイナリーを有し、オリジナルのワインを生産。人気のワイン「リュビ・クベ」という赤いスパークリング・ワインは、温暖な気候で育ったブドウが上品な甘さを引き立て、女性に人気とのこと。毎日10時半からはワイナリーツアーも開催している。
ワインだけではなく、施設内に咲き乱れる花々やその施設自体の美しさも魅力の一つだ。ここでは、季節に適した花々を栽培しており、年間通して楽しむことができる。敷地内にはレストランもあるので、ドライブの休憩や綺麗な花々に囲まれてのランチスポットとしてもお勧め。ヴィラタイプの客室(76室)も併設するので、ワインをじっくり堪能した人は、宿泊するのもいいだろう。
なお、カリフォルニア州では、車内に酒類を置くことが禁止されている。お土産用に購入したワインをトランクに入れるよう、忘れずに伝えたい。
・ポピー園に急遽立ち寄り
この季節の南カリフォルニアでは、道路沿いやパーキングなど至る所に花々が咲いており、車窓から見える景色がなんとも鮮やかだ。テメキュラを後にして向かった「カールスバッド・プレミアム・アウトレット」では到着した途端、敷地のすぐ横に広大なポピー園を発見し、数名の参加者は予定を少々変更して、このポピー園に立ち寄った。このように自由に予定が変更できるのもドライブ旅行ならではの特徴だ。
また、花だけではなく4月から5月にかけては、イチゴの収穫時期でもあるやイチゴ狩りのできる畑があり、ドライブをしながらそのような場所を見つけ、新鮮なイチゴを味見するのも、この季節に旅する楽しみになるだろう。
◆ ドライブ終了後−より印象深い旅行体験に
・ドライブ自体が旅のよい思い出に
「後ろからクラクションを鳴らされてびっくりした」、「左ハンドルが初体験で、最初慣れるまでは脇の下にびっしょり汗をかいた」など、ツアー後の懇親会では、ドライブ中に体験した出来事などを発表。ちょっとしたハプニングも無事にドライブを終えた後は、それを「よい思い出」としていきいきと他の参加者に伝えている。この様子に、ドライブが単なる移動手段ではなく、旅行のパーツとして機能していることを、参加者全員で再確認した。
・海外でのドライブがより身近なものに
ドライブ後、参加者の多くがカーナビの必要性や正確性について言及。「知らない土地でもちゃんと目的地まで誘導してくれる」や「本当に心強い」などのコメントが寄せられた。現在は、日本語対応のカーナビを提供しているレンタカー会社もあり、ますます利用しやすくなっている。カーナビに加えて、携帯電話の普及も海外でのドライブに対する不安を軽減するものとして挙げられた。海外でのドライブはより簡単に、身近なものになっているといえるだろう。
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アメリカのデスティネーションの中でも、日本人に人気のある南カリフォルニア。ディズニーランドやユニバーサルスタジオなどのテーマ・パークがあるエリアだ。ただし、南カリフォルニアの魅力はそれだけではない。移動手段を代えてドライブで巡れば、温暖な気候がもたらす開放感や花々の美しさなど、新たな魅力に出会える。今回は4月下旬に開催されたトレードショー「パウワウ」に合わせて実施されたフライ&ドライブFAMツアーに参加。他の参加者と共に何組かのグループに分かれてアナハイムを基点に南カリフォルニアでのドライブを体験した。(取材協力:全米旅行産業協会、日本旅行業協会、カリフォルニア州観光局)
◆ ドライブ前にやること−日本で予約するメリット
・事前予約でスムーズに
現地でスムーズに借りるためにも、日本出発前の事前予約をお勧めしたい。事前予約のメリットは、細かい条件、項目の確認が必要な保険の手続きや車種の手配も日本で済ませられるからだ。そうすれば、現地では「事前に予約はしてありますか?」との問いに、予約表に記載された予約番号を伝え、予約表とクレジットカード、免許証の原本と翻訳証明書を提出するだけ。車種と保険を確認した後、書類にサインをすれば手続きは完了となり、鍵を渡され、パーキングへ車を取りにいけるのだ。FAMツアーに参加した各レンタカー会社のスタッフも声を揃えて事前予約を勧める。
・ドライブ初心者には、市内でのレンタカーを
今回はアナハイムのホテル内のカウンターで車を借りることに。市内でレンタカーを借りるという点にも着目したい。空港に到着後、すぐにレンタカーを借りることは海外ドライブの初心者には難しいが、休息してワンクッション置き、滞在ホテルや各営業所などのレンタカーデスクで車を借りれば、心にゆとりのあるドライブができるだろう。さらに市内からの出発であれば、空港周辺特有の煩雑なジャンクション等も回避できる利点もある。また、パッケージでの旅行者にとっても、「移動手段」よりも「旅のパーツ」としてドライブを楽しめるだろう。
◆ ドライブに出発−自由にデスティネーションの魅力を再発見
・カリフォルニア有数のワイン産地へ
今回の目的地はテメキュラ・バレーにある「サウス・コースト・ワイナリー・アンド・スパ」。テメキュラまでは、フリーウェイの「CA-57」や「CA-91」を経由して「I-15」で約60キロほどサンディエゴ方面へ。順調に走行すればアナハイムから約1時間ほどのところにあり、ドライブには程よい距離だ。目的地までの道路は十分な広さがあって運転しやすい。カーナビがあれば便利だが、なくてもハイウェイの名前と目的地の方面、降りるインターの名前さえ分かっていれば、それ程難なく到着できる。
テメキュラ・バレーはカリフォルニア有数のワインの生産地。カリフォルニアワインの名産地であるナパやソノマのワインとひけをとらない良質なワインを生産している。今回訪れた「サウス・コースト・ワイナリー・アンド・スパ」では、約400エーカーの敷地内に広大なブドウ畑とワイナリーを有し、オリジナルのワインを生産。人気のワイン「リュビ・クベ」という赤いスパークリング・ワインは、温暖な気候で育ったブドウが上品な甘さを引き立て、女性に人気とのこと。毎日10時半からはワイナリーツアーも開催している。
ワインだけではなく、施設内に咲き乱れる花々やその施設自体の美しさも魅力の一つだ。ここでは、季節に適した花々を栽培しており、年間通して楽しむことができる。敷地内にはレストランもあるので、ドライブの休憩や綺麗な花々に囲まれてのランチスポットとしてもお勧め。ヴィラタイプの客室(76室)も併設するので、ワインをじっくり堪能した人は、宿泊するのもいいだろう。
なお、カリフォルニア州では、車内に酒類を置くことが禁止されている。お土産用に購入したワインをトランクに入れるよう、忘れずに伝えたい。
・ポピー園に急遽立ち寄り
この季節の南カリフォルニアでは、道路沿いやパーキングなど至る所に花々が咲いており、車窓から見える景色がなんとも鮮やかだ。テメキュラを後にして向かった「カールスバッド・プレミアム・アウトレット」では到着した途端、敷地のすぐ横に広大なポピー園を発見し、数名の参加者は予定を少々変更して、このポピー園に立ち寄った。このように自由に予定が変更できるのもドライブ旅行ならではの特徴だ。
また、花だけではなく4月から5月にかけては、イチゴの収穫時期でもあるやイチゴ狩りのできる畑があり、ドライブをしながらそのような場所を見つけ、新鮮なイチゴを味見するのも、この季節に旅する楽しみになるだろう。
◆ ドライブ終了後−より印象深い旅行体験に
・ドライブ自体が旅のよい思い出に
「後ろからクラクションを鳴らされてびっくりした」、「左ハンドルが初体験で、最初慣れるまでは脇の下にびっしょり汗をかいた」など、ツアー後の懇親会では、ドライブ中に体験した出来事などを発表。ちょっとしたハプニングも無事にドライブを終えた後は、それを「よい思い出」としていきいきと他の参加者に伝えている。この様子に、ドライブが単なる移動手段ではなく、旅行のパーツとして機能していることを、参加者全員で再確認した。
・海外でのドライブがより身近なものに
ドライブ後、参加者の多くがカーナビの必要性や正確性について言及。「知らない土地でもちゃんと目的地まで誘導してくれる」や「本当に心強い」などのコメントが寄せられた。現在は、日本語対応のカーナビを提供しているレンタカー会社もあり、ますます利用しやすくなっている。カーナビに加えて、携帯電話の普及も海外でのドライブに対する不安を軽減するものとして挙げられた。海外でのドライブはより簡単に、身近なものになっているといえるだろう。
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