現地レポート:ベルギー モノステイ、各都市の連泊商品が増加
モノステイ、各都市の連泊商品が増加
歴史が生んだ多彩な魅力を「ゆったり楽しむ」
ベルギーを旅して驚かされるのは、多彩な文化や芸術との出会いではないだろうか。日本の四国の約1.5倍ほどの国土には、ヨーロッパの文化のエッセンスが点在している。それはベルギーがさまざまな国に支配され、それぞれの文化を育む歴史を辿ってきたからだろう。現在では欧州連合や北大西洋条約機構の本部が置かれ、ヨーロッパの中心都市としての顔も併せ持つ。アントワープやブリュッセルには新鋭のデザイナーによる最新のファッションがあふれ、ミシュランの星に輝く一流レストランや、チョコレートショップなど食べ歩きの楽しみも尽きない。現代と中世の繁栄を物語る古都をあわせて巡れば、ヨーロッパの奥深さを教えてくれる。
車窓に流れる風景も、森と緑に囲まれた丘陵が続くワロン地方と牧歌的な平野が続くフランダース地方の2つの表情がある。郊外に足を伸ばせば、かつての貴族の別荘地であった庭園の美しい城や、歴史ある修道院、緑あざやかな田舎の風景に出会える。春から夏は季節の花々に頬を緩ませ、秋になれば見事な黄葉が、気持ちをほっと和ませる。そんな癒しの時間を心と体に行き渡らせるためにも、ベルギーでは急がずゆっくり旅をすることをテーマにしたい。豊かに成熟し、モノ商品や新素材に注目するようになった日本人のマーケットに、きっと受け入れられるはずだ。(取材協力:ベルギー観光局/フィンランド航空)