西鉄旅行は夏休みのピーク時である8月11日、12日出発で、チャーター直行便利用による福岡発着のグアムツアーを設定した。利用するのはアメリカのLCCで、アメリカ本土からハワイへの定期運航やリゾート地域へのチャーター便運航の実績のあるATA航空（TZ）。使用機材はボーイング757-300型機で、ジェイティービーと2社での用機者となる。

　このほか、同社では夏のチャーターとして、8月16日出発のバリ島ツアーと、8月22日、9月16日、20日出発のハワイツアーを、両方とも福岡発着の日本航空（JL）利用で設定。また、9月19日出発でに福岡発着の中国国際航空（CA)チャーター便を利用した九寨溝、黄龍などへ行く中国ツアーも設定している。さらに9月22日には北九州発着の香港ドラゴン航空（KA）チャーター便を利用した香港ツアーも設定するなど、今年の夏はビーチやアジアを中心に計8本のチャーター商品を展開する。

　福岡市場の今夏の海外旅行は全般的に、参議院選挙などの影響で全体的に弱含みで推移。ただし例年、夏のボーナスの支給後に市場が動くともいう。定期便就航数が減少する福岡では、チャーター便の経由地がなく、価格的に値ごろ感のあるメリットが理解されており、チャーターを利用した商品への反応が早いことから、今後の動きに期待がかかる。