ボーイング、B787ドリームライナーを初公開−引渡しは08年5月からを予定

  • 2007年7月10日
 ボーイングは7月8日、完成したB787型機ドリームライナーの初号機をシアトルのエバレット工場で公開し、記念式典を開催した。B787型機は炭素繊維強化プラスチックなどの複合素材を使用することで、乗客1人当たりの燃料を同程度のサイズの機材より20%削減し、CO2の排出量をより少なく、また離着陸の騒音も抑えた機材。現時点で47社の航空会社から677機を受注している。機材の引渡しスケジュールは、例えば全日空(NH)は2008年5月から、日本航空(JL)は8月から、大韓航空(KE)は2009年からを予定している。KEによる10機の確定発注分については、2013年までに納入を終える予定。

 各社がこの機材を導入することで、日本路線のネットワークの拡充も予想される。特に、関西方面で削減されている北米路線の復活。このところ、米系航空会社が相次いで運休をするなど、採算面に優れないところでも、燃費効率の向上による採算性の向上も期待されることから、関西国際空港の関係者は早くから期待を寄せているところ。また、旧型のB747型機と比較しても燃費以外にもパイロットの人員などでも効率的に配置できることもあり、米系航空会社でもコスト効率という点から、期待を寄せている企業もある。