ハワイ、5月の日本人訪問者数は10.3%減−FAMを継続し販売へつなげる

  • 2007年7月3日
 ハワイ州産業経済開発局(DBEDT)によると、5月の日本人訪問者数は10.3%減の9万8240人となり、4月に続き9万人台に留まった。訪問者数が2桁減となったことで、消費額でも総額では16.9%減、一人当たりの1日の消費額も7.8%減と低迷している。

 訪問者数は島別ではオアフ島が8.6%減の9万5437人であるが、その他の島が2桁減となっている。ハワイ州観光局(HTJ)では理由は「分からない」としているがマウイ島が45.3%減の5197人となっているほか、ハワイ島は15.3%減の1万4988人、カウアイ島も15.9%減の2161人となった。

 HTJディレクターの一倉隆氏によると、上半期については「6月は人数ベースでは5%減程度とみており、半期の人数ベースでは8%減くらい」という見通しを示した。また、今後は7月から8月にかけてはそれほど悪い状況ではないと現状を分析しているが、9月以降はノースウエスト航空が現在から便数が減少するほか、円高の推移、経済的要因などから難しい見通しも示している。

 対応として、旅行業界に向けてはFAMを実施することで、ハワイの現状を旅行会社に感じてもらうことを継続する。現在、日本旅行業協会(JATA)の中国・四国支部と共にFAMを実施しているほか、ハワイ会セントラル(名古屋などを中心とした旅行会社)とのFAMのほか、今後は大阪ハワイ会、ハワイ会イーストなどと共に実施する。このほか、航空会社と共同でのFAMも計画。これにより、ハワイの販売へとつなげてもらいたいという。