観光活性化フォーラム
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5月の日本人出国者数は5.9%減の130.4万、訪日は5月最高も麻疹流行の影響も

  • 2007年6月29日
 国際観光振興機構(JNTO)によると、5月の日本人出国者数は5.9%減の130万4000人であった。JNTOではマイナス要因について、米ドルやユーロ、韓国ウォンに対する円安基調で、海外旅行に割高感が生じていること、日本の消費支出の減少などが影響していると分析する。

 訪日外客数は13.6%増の66万6000人で、5月として初の60万人台を記録。VJC効果や円安、職場旅行の需要が増加し、韓国、中国、香港、タイ、シンガポール、フランスは2桁増と好調に推移した。特に査証発給地域が拡大した中国は10.1%増の7万人、香港は16.9%増の2万7500人と、5月として過去最高数を記録。ただし、台湾は2.2%増の11万2700人と停滞した。これに対してJNTOは、立山黒部アルペンルートが人気デスティネーションとして急浮上し、富山空港へのチャーター便などが好調であったものの、5月下旬に日本でのはしか(麻疹)流行が大々的に報道された心理的影響が、伸び幅の縮小に繋がったと見ている。