国土交通省によると、26日に開催された第2回日中韓観光大臣会合において、三ヶ国の観光交流の促進、協力の強化を目的とした「青島宣言」に三ヶ国の大臣が署名した。青島宣言では観光、協力、調和、共益をテーマとして3ヶ国が共通に観光分野で共に行動、持続的な成長を務めることで一致した。この3ヶ国の域内での交流について「友好は基調であり、調和は前提であり、協力は動力であり、共益は目標」と謳い、昨年の北海道での合意に基づいて2006年の3ヶ国の人々の往来が前年比11％増の1384万人に達しており、引き続き2010年ののべ1700万人の達成に向けて努力するとしている。

　このため、具体的には青少年交流、人材育成メカニズムの整備、国際的イベントの活用、民間団体の交流強化、観光統計の3ヶ国で協力した改善、3ヶ国周遊型旅行商品の開発などを挙げている。このうち、国際的イベントでは日本で今年開催される大阪世界陸上競技選手権大会をはじめ、来年の北京オリンピック、2009年のソウルロータリー国際大会、2010年の上海世界博覧会、平城京遷都1300年、2011年の大邱世界陸上競技選手権大会などのイベントを契機として、3ヶ国域内の国民が相互に訪れることを奨励するほか、この3ヶ国へ訪れる域外の訪問者を促進する。また、3ヶ国周遊型旅行商品については、世界遺産を巡る旅行などを開発。さらに、各国ともに誘致している国際会議を共同での開催にも取り組んでいく。