観光活性化フォーラム
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JNTO間宮理事長、2010年1000万人は「あと2年」−強固な体制と決意で推進を

  • 2007年6月18日
 国際観光振興機構(JNTO)理事長の間宮忠敏氏は今後、ビジット・ジャパン・キャンペーンの推進にあたり、「国土交通省とJNTOでインバウンド推進のセンターラインをきっちりしていきたい」と語り、国際社会で競争が激しい観光客誘致の体制を堅固なものとする考えを示した。間宮氏は世界各国の取組みに触れながら、「各国の政府観光局は予算や世界各国に持つネットワークを活用して取り組んでいる。その中で、日本を旅行先として選んでもらう」と現況を語り、ビジット・ジャパン・キャンペーン実施本部とJNTOで2つあるインバウンド推進の機関を将来的に1つに「統合することは、個人、JNTOとしての意見である」とも言及した。

 また、2010年の訪日外客数1000万人を達成する目標について、「これまで毎年9%増で、今後の4年間は8%増を達成すれば良いという楽観はしていない」と語り、「プロモーションの効果は後々、聞いてくるもので、あと2年しか実質残されていないという気持ちで取り組んでいく」と強い決意も示した。

 諸外国との連携では、2010年の上海万博の機会を活用し、アメリカなどから中国を訪れる観光客に対して、日本に立ち寄るなどの旅行を提案。既にJNTOとしてもこうしたことが実現するよう取組みを始めたことも言及し、こうした意味でも「残り2年しかない」という意識を持って、訪日外客数1000万人への取組みを推進する。