オレゴン州観光局とポートランド観光協会、テレビ等でロハスを広くアピール

  • 2007年6月13日
 オレゴン州政府観光局とポートランド・オレゴン観光協会は今後、オレゴン州の「ロハス」や「スローライフ」のイメージをアピールする。テレビ番組やホームページなどのメディアを活用するほか、9月のJATA旅行博に出展する。両団体が12日に共同で開催したプレス向けオレゴン州観光セミナーの中で明らかにした。

 「ロハス」などのキーワードでの訴求は、2004年のノースウェスト航空(NW)による成田/ポートランド線の就航以来一貫して継続しているもの。州政府観光局国際観光マネージャーのショーン・江草氏はロハスの要素として、州全体で豊かな自然や、良好な気候条件から得られる豊富な食材とワイン、市街地の中では料金が無料となるなど、公共交通機関の発達した緑豊かな街並み、フレンドリーで気さくな人々などを挙げた。特にワインについては、同州がフランスのブルゴーニュ地方と同程度の緯度で昼夜の寒暖の差も大きいなど、ポートランドから車で1時間以内の距離で良質なピノ・ノワール種の葡萄を収穫できるという。現地のオペレーターは、それらの場所を巡るワイナリーツアーや、オーガニック食材を栽培する農家でのクッキング・クラスなどの旅行プログラムも用意している。ただ、これらのプログラムは現在、日本語の通訳など設定されておらず、ポートランド・オレゴン観光協会国際観光部長のジェフリー・ハマリー氏は、「なんとか解決したい問題だ」と語っている。

 オレゴン州政府観光局とポートランド・オレゴン観光協会は今後、市場への働きかけとして、メディアでの露出を増やしたい考え。テレビでは既に旅サラダや旅チャンネルなどの番組で放映されており、引き続き消費者への情報提供の機会を増やしていく。両団体の日本語ホームページも、2007年の秋をめどに情報量を増やし、リニューアルする予定だ。

 なお、オレゴン州政府観光局の予算は約1100万ドル(約13億4000万円)で、05年時点の934万ドル(約11億3700万円)から増加。これについて江草氏は「これらは全て州内の宿泊税で賄われており、観光事業が好調であることの表れ」としている。