JTBFレポート、国内1月-3月期は暖冬も前年反動で客足堅調-今後も全体増

  • 2007年6月6日
 日本交通公社(JTBF)が5月に実施した「JTBF観光経済レポートVol.15」によると、2007年1月−3月期の観光客数は前年比7.2%増となった。今期は暖冬でスキー場などへの観光客が減少したものの、全体としては昨年の豪雪による減少からの反動でプラスとなった。地域別には北海道など雪不足の影響で減少となった地域もみられたが、全体では観光施設が好調で、前年比11.8%増となった。

 今後の観光客数の見通しでは、2007年4月-6月期は16.6%ポイント増、7月-9月期は16.2%ポイント増といずれも増加する見込み。地域別では、北海道が4月-6月期は前年と同様のレベルだが、7月-9月期は減少。東北は4月-6月期、7月-9月期ともに大幅増の予想で、特に各地で開催されるイベント、体験型観光が増加のけん引役となる。関東も4月-6月期、7月-9月期ともに増加する予想。このほか、近畿ではハイカーの増加傾向が見られることやガイドボランティア結成など各地域の取り組みの効果でDIは増加となったほか、四国は世界遺産暫定リスト候補の公募に対し「四国八十八ヶ所霊場と遍路道」として名乗りを上げたことから今後の観光客の増加が見込まれている。また、九州は今夏に佐賀県で高校総体開催を起爆剤として増加が予想されている。