ハワイ、マーケティングプログラム拡大、セグメント別プロモーション積極化

  • 2007年5月18日
 ハワイ・ツーリズム・オーソリティー(HTA)CEOのレックス・D.ジョンソン氏らが来日、旅行会社や航空会社を訪問している。ジョンソン氏らは日本におけるマーケティング戦略について説明、短期的に旅行会社や航空会社との共同マーケティングプログラムの拡大をはかり、チャーター便や路線開発へのサポート、ハワイ・スペシャリストなどへの研修旅行やPR作業面での共同作業を展開する。長期的には、ハワイのイメージ向上、ハワイの上品質なブランドイメージを訴求していく。

 共同マーケティングプラグラムは2006年11月から今年6月に35万米ドル(約4238万円)を用意し、短期的戦略の一環として投資している。現在、今年7月から12月の追加プログラムの募集条件を策定中で、今月末までに取りまとめる予定だ。そのほか、旅行会社の訪問において、新禁煙法に関する意見が多く寄せられており、来月までにファクトシートを用意し、HTJの広告スペースなどで広く告知するほか、チャーター運航に対して積極的な旅行会社や航空会社に対して、サポートを検討していく。

 日本人訪問者数は4.0%減の11万5869人、1月から3月までの累計で7.3%減となったものの、一人あたりの消費額は3月が前年比0.4%増の263.7米ドル、総消費額は4.0%減の170万8000米ドルに留まっている。マイナス要因として燃油サーチャージの高騰、1米ドル約120円の為替レートであることを指摘。需要拡大の策として、短期的戦略の一環で、上質な旅行者のターゲットとして団塊世代、アニバーサリー、30代の家族などに向けたプロモーションを展開する。さらに、HTJのプロモーション活動などが奏功し、日本人がハワイに対してここ1、2年、「文化経験のバラエティ」「新しい発見」「歴史・文化」「新しいアクティビティ」のイメージが高まっていることから、日本であまり知られていないハワイの各種イベントの紹介を強化することで、リピーターの誘客を図る方針だ。