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現地レポート:南イタリア(ナポリ、シチリア、カラブリア)

  • 2007年5月16日
南イタリアのポテンシャルでツアー・バラエティを拡大へ
〜初心者とリピーターを分け、戦略的な商品作りを〜

最近の募集型企画旅行、とりわけホールセーラー商品ではローマ、ミラノ、ヴェネチアを中心に、パターン化された周遊型ツアーが多い。最近は南イタリアへも方面を伸ばした商品も増えたが、点在する世界遺産を巡るファースト・タイマー用のダイジェスト版で終わってしまっているのが現実だ。
しかし、学生やOL、熟年・シニアなど、それぞれの世代を対象にした、旅行に行きたい場所ランキング調査でも、常に上位にランクインされるほど人気のイタリアは、ロング方面ではリピート率の高いデスティネーションの筆頭と言える。イタリアは必ずリピートされるデスティネーションとの意識を持ったツアー作りも手だろう。既にイタリア専門旅行会社や熟年・シニアを主要客層に持つ直販系の旅行会社ではホールセーラー商品には見られない工夫を凝らした商品が出ており、需要の潜在性が伺える。
イタリア政府観光局(ENIT)は「イタリアの春2007」の新ツアー発表会の企画の一環として、3コースの視察旅行を実施。その1つ「イタリア通コース」では、2度目、3度目のリピーターやイタリアへの好奇心の強い客に向けた新しいイタリア旅行のヒントとなる要素が多かった。ここでイタリアツアーの新しい可能性を考えてみたい。
(協力:ENIT、アリタリア航空、カンパニア州政府観光局、シチリア州政府観光局、カラブリア州政府観光局)