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関西空港、2007年度の事業計画を取りまとめ−路線網拡充や需要確保を明記

  • 2007年4月26日
 関西国際空港は2007年度の事業計画を取りまとめ、この中で重点的に取り組む項目として、第2滑走路供用開始に向けた整備と円滑な運用、空港価値を高めるネットワークの拡充、航空需要拡大に向けた取り組み、経営効率化の推進の4つをあげた。数値目標としては、経営面では関空単体ベースで営業収入1073億円、経常利益60億円、需要としては国際線発着回数8.1万回、国内線4.8万回の合計12.9万回、旅客数は国際線1133万人、国内線602万人、合計で1735万人を目指す。

 需要面では2006年度の国際線は1121万6394人、国内線は546万214人となっており、国際線で約11万人の増加、国内線は約56万人の増加が計画達成のために必要となる。国際線旅客数は増加率として、2006年度は2%増で、2007年度は約1%増と達成可能な数値ではあるが、関空のアメリカ線の運休などが相次ぎ、中国、東南アジア路線が強くなってきており、こうした点に配慮して事業計画にも「ネットワークの拡充」として盛り込まれた。運休の理由としても、堅実な需要が見込めるビジネス旅客が少ないという指摘にも配慮し、航空需要拡大に向けた取り組みにも「ビジネス需要の取り込み等による旅客需要の拡大」を明記しており、継続的な路線の運航に向けた空港としての取り組みも盛り込まれている。