メルボルン・カップが11月に開催、日本人の訪問増を期待−日本馬の勝利で

  • 2007年4月25日
 フレミントン・ビジネス・ディベロップメントのロザリー・アーセグ氏が来日、昨年のメルボルンカップで日本の競走馬が1位、2位となったことを受け、日本から訪問者の増加に向けた活動を積極化する。これまでのところ、1レースに約12万人が訪問、このうち約3万人程度が海外からの訪問者。海外市場としてはニュージーランド、イギリス、香港をはじめとする東南アジアが多く、日本はおおよそ400名から500名程度という。また、日本では今週木曜日に企業関係者、旅行業界などを集め、メルボルンカップをテーマにレースおよびお祭りの雰囲気について、競走馬の育成などを手がける社台ファーム代表の吉田照哉氏が参加者に語るなど、広くアピールする。

 メルボルンカップは今年、11月3日から10日までの1週間をかけて開催する競馬。ただし、2010年には150周年を迎える伝統的なレースであり、競馬以外にさまざまなイベントも合わせて開催される。競馬を主催するビクトリア・レーシング・クラブ会長主催のディナー、エミレーツ・メルボルンカップパレードでカーニバルをするほか、レースとあわせてファッションショー「fashions on the field」を開催。特に、ファッションショーは一般の人々がドレスアップし、伝統的であるものの、モダンさやユニークさ競うもので、最優秀賞にはビジネスクラスでドバイへ招待する。

 また、日本企業もこのイベントに合わせて場外にテントなどを設置。ここでは競馬の鑑賞だけでなく、社交場として集まってきており、現在では海外からのセレブをはじめ、企業の重役をはじめとするインセンティブにも利用されているという。日本市場ではこうしたインセンティブと連携した活用も視野に入れた活動を展開していく予定だ。

 アーセグ氏は今回の来日で、旅行会社も訪問しており、多くは積極的な意見が多いという。特に、昨年はディープインパクトを観戦するパリへのツアーなどもあり、多くの日本人がパリを訪れたことから、レジャー、ビジネスともに競馬、競馬以外の目的で、メルボルンカップをきっかけにした訪問を促していくという。