ハワイ、1日あたりの消費額好調、2月の訪問者数5%減−総消費額は微減

  • 2007年4月2日
 ハワイ州産業経済開発局(DBEDT)によると、2月の日本人訪問者数は前年比5.3%減の10万1436人であった。ただし、1人1日あたりの消費額は6.3%増の279米ドルで、主要発地からの訪問者の中で最も高い金額、及び伸び率となっており、総額消費では1.3%減に踏みとどまった。

 訪問者の内訳を見ると、訪問地ではハワイ島への減少が目立つ。昨年後半からマイナス成長となっており、今月の訪問者数は26.7%減の1万7338人。ハワイ州観光局(HTJ)では、順調に推移していたヒロ方面の供給が減少したことが原因としている。また、ノースウエスト航空(NW)が7月8月に東京発で臨時便を運航するニュースがあるものの、秋以降は機材を縮小し供給を減少。日本航空も中期計画で機材の中・小型化を打ち出しており、08年以降は同じ便数でも座席数が減るのではと懸念している。

 一方、他国の動向として中国からの渡航者数が増加しており、06年は前年比で60%増で推移しているという。人数のボリュームは大きくないものの、中国からは日本経由で渡航することから、中国の訪ハワイ需要も注視する意向だ。