JATA市場調査、1-3月期の海旅はマイナス2と市場はやや停滞感ただよう

  • 2007年3月29日
 日本旅行業協会(JATA)が四半期毎に実施する市場動向調査によると、1月-3月期の海外旅行の業況はマイナス2となり、10月-12月期での見通しであったマイナス11からやや上向きの環境となっているようだ。顧客層別でみると、45歳以上の熟年、その上の世代のシルバー層、さらに商用・視察がプラス値に推移。また、10月-12月期と比べると上向きであるもののハネムーン、ファミリー、OL、インセンティブにおいて、「普通」を示すゼロを下回る数値と現状認識としては、依然として停滞感を漂わせる厳しい見方が多数のようだ。

 方面としては中国のプラス20を筆頭に、アジアがプラス9といずれも6ヶ月前となる2006年7月-9月期からプラス値を推移。3ヵ月後についてはヨーロッパがプラス2と半年振りにプラス値に触れる見通しである以外は、すべてマイナス値にとどまり、業況としては厳しい認識にあるようだ。


▽顧客層/現況/3ヵ月後見通し
ハネムーン/-42/-30
ファミリー/-27/-19
OL/-32/-23
熟年/0/2
シルバー/2/8
インセンティブ/-24/-18
商用・視察/4/8


▽デスティネーション/現況/3ヵ月後見通し
ハワイ/-29/-22
アメリカ・カナダ/-35/-24
ヨーロッパ/-7/2
オセアニア/-36/-38
ミクロネシア/-29/-23
中国/20/24
アジア/9/8