観光活性化フォーラム
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国観連−旅館営業状況調査、総消費単価は大・中・小旅館ともに減少

  • 2007年3月23日
 国際観光旅館連盟は平成17年度の278旅館の財務諸表等を基にした平成18年度「国際観光旅館営業状況等統計調査」をまとめた。これによると、平成17年度の宿泊客の総消費単価は大、中、小旅館ともに前年度を下回った。規模別では小旅館が高く2万2609円となり、大・中旅館との大きな差を生んだ。中でも大旅館の低下傾向が続いているという。定員稼働率では中小の旅館が上昇する一方、大旅館が下降。黒字旅館は宿泊客の総消費単価が高いほか、稼働率も高く、赤字旅館は消費単価、稼働率共に低い結果となった。さらに、1室当りの売上高は大・中・小旅館とも売上高の低下。特に大旅館の売上高の低下が激しく、大・中・小旅館の売上高が接近する傾向があるという。

 また、インターネット経由での予約率が高まっており、国観連旅館の予約もインターネット経由率が17年度は6.30%と上昇。これは旅行業への依存度が低い小旅館での利用率が高い。ホームページでの予約ができる旅館は8割、大旅館では9割を超える状況だ。さらに、外国人の利用割合は上昇傾向だが、大旅館が4.6%、中旅館が1.2%に留まった。