成田国際空港第1旅客ターミナル中央ビル本館3階のVIPルームに国宝「風神雷神図屏風」のレプリカが飾られている。これは成田空港会社（NAA）が屏風の所有者である建仁寺に対して使用意図などを説明、寺側の了承を得てレプリカを作成していたもの。

　NAAによると、外国人のVIPなどが来日、あるいは企画する際にこのVIPルームを使用することから、空港での滞在時間に日本らしいものを紹介していきたいとしており、空港という場所柄もこの絵を選定するきっかけでもあったという。

　風神雷神図屏風は俵屋宗達の代表作のひとつ。絵は五穀豊穣、気象安定、除災を司る神を描いており、特に成田空港では気象の安定や災害を防止する観点からも意味深いもの。また、旅立つ人の幸せなどを祈ることにもつながる。