価値創造産業へ新世代のチャレンジに期待-JATA経営フォーラム
27日に開催されたJATA経営フォーラムの分科会A「旅行業を価値創造産業へ進化させるには?」で、旅行業界が価値創造産業への転換を図り、よい市場を育てるには新しいチャレンジが必要だと、これからの世代への期待を示した。モデレーターは株式会社観光進化研究所の小林天心氏が務めた。
コメンテーターとして登壇した近畿日本ツーリスト営業推進室(教育旅行)シニア・マネージャーの三舩園恵氏は、自身が担当する教育旅行のケースを紹介。IT先進国のインドではインド人を採用する欧米企業を睨み、アメリカ英語やイギリス英語でのトレーニングをする例を引き合いに「時代を理解して取り組む必要がある」と、語学での付加価値の例を紹介した。一方、語学留学には派遣会社や語学学校の参入、さらに語学学校の海外進出などを挙げ、異業種との競合を示唆。「相手のニーズ、ウォンツを理解することにより、価格競争に頼らない旅行業ならではの価値が生まれる」と、力強く述べた。
同じく、コメンテーターとして登壇したジャルパック執行役員商品戦略部長の芳野和俊氏は、ホールセーラーとしての取り組みと、特に富裕者層向けのアプローチを紹介。同社では「スーパーTCと行く世界紀行」や「超休日」など、高額商品作りを積極的に推進しているが、「全体の0.5%に満たないニーズで、造成側の利益は期待していない。ただ、企画者の能力開発など、人材への投資にも繋がる」と、意義を強調した。また、三舩氏と同様にコンサルティングの重要性も強調。海外で優秀なガイドを派遣する会社に「お客様の要望が事前に分かれば100%満足させることができる」と言われた例を出し、カウンタースタッフの重要性とともに、人材育成を含めて十分なコンサルティングをする仕組みを作る必要性も語った。
コメンテーターとして登壇した近畿日本ツーリスト営業推進室(教育旅行)シニア・マネージャーの三舩園恵氏は、自身が担当する教育旅行のケースを紹介。IT先進国のインドではインド人を採用する欧米企業を睨み、アメリカ英語やイギリス英語でのトレーニングをする例を引き合いに「時代を理解して取り組む必要がある」と、語学での付加価値の例を紹介した。一方、語学留学には派遣会社や語学学校の参入、さらに語学学校の海外進出などを挙げ、異業種との競合を示唆。「相手のニーズ、ウォンツを理解することにより、価格競争に頼らない旅行業ならではの価値が生まれる」と、力強く述べた。
同じく、コメンテーターとして登壇したジャルパック執行役員商品戦略部長の芳野和俊氏は、ホールセーラーとしての取り組みと、特に富裕者層向けのアプローチを紹介。同社では「スーパーTCと行く世界紀行」や「超休日」など、高額商品作りを積極的に推進しているが、「全体の0.5%に満たないニーズで、造成側の利益は期待していない。ただ、企画者の能力開発など、人材への投資にも繋がる」と、意義を強調した。また、三舩氏と同様にコンサルティングの重要性も強調。海外で優秀なガイドを派遣する会社に「お客様の要望が事前に分かれば100%満足させることができる」と言われた例を出し、カウンタースタッフの重要性とともに、人材育成を含めて十分なコンサルティングをする仕組みを作る必要性も語った。