旅行業界向けにリスティング広告展開−三井ヴィクシア

  • 2007年2月23日
 三井物産子会社の総合ウェブマーケティングサービスを展開する三井物産ヴィクシアは昨年11月、アメリカ最大手のリスティング(検索連動)広告会社エフィシェント・フロンティア(EF)と提携、日本での独占販売権を取得した。三井物産ヴィクシアは、広告効果の計測、分析、入札金額の指定までを一貫して行うEFのリスティング広告の技術を用い、費用対効果が最も高いリスティング広告を旅行業界の関連会社向けに提案する。既に大手旅行会社を中心に営業活動を展開、米大手オンライン旅行代理店との契約を締結しており、2009年には売上高80億円を目指す。

 EF社副社長のデイビッド・キム氏は、日本マーケット進出に先立ち、市場調査を実施。アメリカと同様、旅行業界が取扱うデスティンーションが多いことを主な要因として、消費者が検索する際のキーワードが多く、「日本での営業展開に大きな可能性を見出した」という。現在、数ヶ月の段階だが、リスティング広告の予算が増加していること、新規でリスティング広告へ予算を投入する企業が増えているなど、キム氏「日本市場は伸びると確信している」ともいう。

 EF社はアメリカでの実績として、大手オンライン旅行代理店、大手レンタカー会社をクライアントとしており、費用対効果が平均40%上昇すると強調。これまで、日本での多くの検索連動型広告は、人的リソースに投資するケースも多く、割高なコストとなる傾向が見受けられるが、自動で管理する技術を武器に日本での積極的な展開を目指す。